劇場で見たかったのだが、微妙に行き辛い映画館でしかやってなかったので見る機会が無かった本作。こないだDVDやらが発売とのことでamazonvideoで買ったのである。2500円也。やっぱり1400円くらい払った映画と、2500円払った映画を比べると、後者の方が評価が厳しくなってしまうのかなあ。

ネット上の評価はすこぶる良いし、まあ確かに悪くはない映画なんです。CGとかすごいよ。人間の描画もすごい。不気味の谷超えちゃってる。ドンパチもすっごいの。魔法とかもすっごい。実写みたい。映像はすごいのね。ただ、すごいんだけど、すごいんだからもうちょっと楽しくしてくんない?って思っちゃうのね。例えばラピュタの要塞でのシータ救出シーン、アニメーションだけどさ、ものすごいワクワクするじゃん。アレ。そういうのないの。この映画には。綺麗な映像しかないの。話の筋も悪くないんだけどさ、良くもないの。ただCGがすごいから割り増し感はある。

ま、スピンアウトだし、本編はこんなもんじゃないだろうから本編はやりたいな~とか思ってんだけど、おれ結構ファイナルファンタジーって好きなのよ。CGも好きなの。映像作品は7の派生くらいしかみたことないんだけどさ、せっかくアニメ寄りって訳でもないのに不気味の谷超えられるぐらいすごい描画なんだから、もっと頑張ってほしいのよね。物語が、内容がすごいからCGはおまけ、でもCGもものすごい、みたいな、そういう作品を作ってほしいわけです。新生FF14 のオープニングムービーとか、すっごいワクワクできるじゃん。こういうのおれ好きよ。


FINAL FANTASY XIV "時代の終焉"トレーラー

となりのトトロ

大学生のサークル同期の最初の飲み会で、ジブリ映画のどのシーンが好き?みたいな話題で男女盛り上がってる絵とか、想像できる。おれは野郎共と麻雀してたクチなんで、そういうきらびやかなお話とは無縁だったが。

おれがジブリ映画の好きなシーンは色々あるが、とりあえず一つ挙げてみるならば、となりのトトロでメイを助けに行くシーンだ。サツキはメイを探すためにトトロの住処へ走り、トトロと会い、トトロは大きな木の上でネコバスを呼ぶ。ネコバスの行き先表示はメイへと変わる。サツキはネコバスへ乗り込む。だが、トトロは乗り込まない。このネコバスへ乗り込まないトトロがたまらなく好きだ。

ラストシーンへ続くこのシーンで、トトロが乗り込んでたほうが、ラストの絵面は間違いなく良いはず。巡り合えた姉妹を猫バスとトトロが見つめる。下敷きの柄で人気が出そうな絵面である。それを捨ててでもトトロはネコバスに乗り込まなかった。何故か。トトロが行く意味が無かったから。面倒だったから。おれはトトロが乗り込まなかった理由ははっきりとは分からないが、乗り込まなかったトトロがものすごく好きで、おれはそれだけで、あの映画を見る度、すこし幸せになってしまう。

 

となりのトトロ [DVD]

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※シンゴジラのネタバレを含みます

 

休みに一人で暇なのでシンゴジラ2度目の鑑賞。近くの映画館はauと連動していて、月曜日ならおれは1100円で見れるのだ。携帯キャリアにあまりいい印象はないが、ちょっとありがたい。

エヴァに焼かれた世代なので、結局おれはシンゴジラを見てもエヴァを思い浮かべてしまう。エヴァ序のヤシマ作戦は本当に面白かったわけで、どこが好きだったかというと、「3番砲台、蒸発」「悟られるわよ。間髪入れないで」「シンジ君、日本中の電力をあなたに預けるわ」全部うろ覚えだが、こういうのは楽しくて、それを拡大しちゃった感がシンゴジラなのかもしれない。そりゃクソ暑い中、逃げちゃダメだのくだりとかは要らない気はするので、ぽんぽん進む様はやっぱり心地よかった。矢口が逃げ出しちゃうくだりとかあったら面倒だものね。

ただおれは1997年にサカキバラが事件を起こし、中学3年の夏休みに入る前の終業式で、生徒指導から「エヴァの映画は見たら駄目やで」と言われても、もののけ姫より先にエヴァ劇場版を見に行ったのに、エヴァシリーズに喰われる2号機やら諸々のあの映画を15歳に体験した人間であるので、庵野という人は信用していない。シンゴジラを初めて見た時も石原さとみが首チョンバされてゴジラに喰われたあげく、東京に核が降ってきてエンドロールなんじゃねえのという不安が常にあった。2回目はそういう不安がない分、素直に楽しめてよかった。auさまさまである。

シンゴジラは逃げちゃう人もいないし、無能な人も足引っ張る人もいない。恋愛要素もない。人々は淡々と自分の仕事をこなして国難に向かっていく。フィクションだろうとなんだろうと、これを見た多くの人の下敷きにこの映画が存在するってことは、何かしら良い事なのかもしれないな、と思った。

脳内の分泌物で精神状態を決めることが多いのだと思う。奥さんが出産の為実家に帰ってからは、野菜も気休めにしか取っていないし、夜もDMM月額動画ばかり見て、貯め込むべきところも薄い状態な気がして分泌物の出も悪いのだろう。どうにも気持ちが乗らない。そもそも子供の頃は雨に濡れたエロ本で、週末見に行く大作映画で、脳内分泌物だかホルモンだかも出まくってた気がしたが、年取るにつれ、枯れてきた気はする。軽口叩かれたならまだ枯れてねえよ。と答えはするけども。

 

カープ見ながら淡麗1本空ければ色々と早いのだけれど、今回の中日戦はデーゲームな為、夜は何をすることもないので、レンタルビデオ屋が併設されている本屋に行ったのだが、どうにも興味を惹かれる本もDVDも見つからなかった。

 

2週間くらいだろうか、小川一水さんのTwitterで、匣底のエルピスが良い的なツイートを見かけたのでkindleで買って読んだところ、とても面白かったので初めて読んだがライトノベルというものはこういう面白いものばかりなのかと、三十路のおっさんがライトノベルの棚の前で何冊かちらほらページをめくってはみたが、いや、匣底のエルピスはめったにない当たりじゃねえのかという疑問がふつふつと湧いてくるのみで、結局なにも買わずに本屋を出た。

 

家族3人で暮らしていたころはテレビはNHKEテレがついているか、カープ中継くらいしかテレビを見なかったが、こうしてひとり暮らしに戻ってみると、朝のニュースでいう女子アナのおはようございますだとか、19時前の天気予報だとか、そういうのを見て世間との時間合わせが必要な気がして、ついテレビをつけてしまう。犬が草食うみたいなものだとは思うが。パソコンしながら後ろで流れていた24時間テレビは昔見たのと同じような24時間テレビで、内容については大して見てはいないが、予想と大して変わらず、そのことは馬鹿らしいと唾吐くことでもあり安心することでもある。