※シンゴジラのネタバレを含みます

 

休みに一人で暇なのでシンゴジラ2度目の鑑賞。近くの映画館はauと連動していて、月曜日ならおれは1100円で見れるのだ。携帯キャリアにあまりいい印象はないが、ちょっとありがたい。

エヴァに焼かれた世代なので、結局おれはシンゴジラを見てもエヴァを思い浮かべてしまう。エヴァ序のヤシマ作戦は本当に面白かったわけで、どこが好きだったかというと、「3番砲台、蒸発」「悟られるわよ。間髪入れないで」「シンジ君、日本中の電力をあなたに預けるわ」全部うろ覚えだが、こういうのは楽しくて、それを拡大しちゃった感がシンゴジラなのかもしれない。そりゃクソ暑い中、逃げちゃダメだのくだりとかは要らない気はするので、ぽんぽん進む様はやっぱり心地よかった。矢口が逃げ出しちゃうくだりとかあったら面倒だものね。

ただおれは1997年にサカキバラが事件を起こし、中学3年の夏休みに入る前の終業式で、生徒指導から「エヴァの映画は見たら駄目やで」と言われても、もののけ姫より先にエヴァ劇場版を見に行ったのに、エヴァシリーズに喰われる2号機やら諸々のあの映画を15歳に体験した人間であるので、庵野という人は信用していない。シンゴジラを初めて見た時も石原さとみが首チョンバされてゴジラに喰われたあげく、東京に核が降ってきてエンドロールなんじゃねえのという不安が常にあった。2回目はそういう不安がない分、素直に楽しめてよかった。auさまさまである。

シンゴジラは逃げちゃう人もいないし、無能な人も足引っ張る人もいない。恋愛要素もない。人々は淡々と自分の仕事をこなして国難に向かっていく。フィクションだろうとなんだろうと、これを見た多くの人の下敷きにこの映画が存在するってことは、何かしら良い事なのかもしれないな、と思った。